「部活動を考えるプロジェクト」 は、NPOの活動として取り組むべき課題であると以前から考えており様々な立場の方々からもご意見を伺っていました。部活動のあり方に対する意見は様々でその課題も学校や競技によって異なると思います。このプロジェクトの発信によって部活動の現状や意見をを知ってもらうことがまず第一だと思います。そしてその中から具体的に支援できることをひとつひとつ行っていければと考えています。
さて、タイトルの「プロジェクト立ち上げのきっかけ」ですが、3月はじめに「部活ガンバ」を以前から知っておられる方がガンバオフィスの来られて下記のようなご意見をいただきました。その内容を拝見しながら部活動や学校の話をさせていただきましたが共感することばかりでいっしょに何かできるのではないかと感じました。
そこで「まずは行動」ということでこのページを作成した次第です。
『部活スポーツの問題点の改善について』
①中学校・高校の部活について、少なからぬ解決すべき課題があると長年思ってきています。具体的には、「指導の先生に過度の負担がかかっている」「事情でその競技に知識、興味の無い先生が指導せざるを得ないケースがあり、選手は適切な指導を受けられない」「団体競技の場合、少子化でチームが組めない」「補欠の選手は球拾いなどに甘んじ、スポーツ自体を楽しめてない」などがあると思います。
②一方で、プロスポーツ選手のセカンドキャリア、プロにはなれないが、スポーツが好きで、競技引退後は、指導者として携わりたいという人を生かす場が少ない、という問題もあります。
③12、3年前に聞いた話では、当時の文科省は、「現在の学校・先生主導の部活を徐々に、地域スポーツクラブに委ねていく方針で進む」ということがあったかと思います。
④実際に、先生だけでなく、競技経験のある生徒の親など地域の人材がコーチとして部活に関わる例も出てきており、多少なりとも先生の負担が軽減されていると思いますが、まだまだ主流とは言えないと思います。
⑤現在の先生は、昔とは比べものにならないくらい事務や雑務、父兄への対応など本来すべき教育の仕事と離れたことに忙殺されていると聞きます。そのうえ、過大な部活にエネルギーと時間を割かれるのは、その競技に興味・関心の無い先生はもちろんですが、熱心にのめり込んでいる先生も家庭を犠牲にしたりして、必ずしも良いことではないと考えます。
⑥こうした状況を解消すべく、地域スポーツクラブ(NPO法人など)、営利スポーツクラブ(ルネサンスなど)、ソフトバンクホークスやアビスパ福岡、アンクラス、ライジング福岡などのスポーツチームの力を活用して、「経験や知見のあるスポーツ指導者が、生徒の部活指導を行うことで、報酬を得る」という仕組みを作っていけないか、ということを考えてます。
⑦例えば福岡市や周辺自治体などでモデルケースを作り、社会全体に波及させていくような活動を考えており、プロスポーツクラブの人に意見もうかがいながら、自分ではできないので、新聞などマスコミで世論喚起しつつ、世の中に広めていけないかと、思っております。
※○数字については投稿のために追加したものです。
次の投稿では①~⑦についての記事を掲載する予定です。